米国の実質総生産(GDP)速報値は、第2四半期年率換算で前期比0.9%のマイナスとなりました。
本記事では、米GDP-第2四半期が0.9%マイナスだったことでリセッション入りしているかどうかというテーマで考察しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
リセッション入りが確実との噂!世界的に懸念される米国GDPの動向について解説!
米商務省が2022年7月28日に発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比マイナス0.9%と、2四半期連続で縮小しました。
米連邦準備理事会(FRB)が物価高に対応するため積極的な利上げを進めるなか、米経済がすでに景気後退入りした恐れがあることが示唆されています。
市場予想はプラス0.5%でしたが、マイナス2.1%からプラス2%まで大きく幅が広がっています。
第1・四半期のGDPがマイナス1.6%!
第1・四半期のGDPはマイナス1.6%だったことから、一般的には2四半期連続のマイナス成長は景気後退(リセッション)と見なされています。
今回の第2・四半期のマイナス成長の原因は、自動車不足が続いていることで企業の在庫積み増しペースが緩やかになったことが挙げられます。
米経済活動の3分の2以上を占める個人消費はプラス1.0%と前四半期のプラス1.8%から鈍化し、2020年第2・四半期以来の低い伸びがみられました。
米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として注目するコア個人消費支出(PCE)価格指数は前期比年率4.4%上昇。ちなみに、予想は4.5%上昇でした。
FOMCの結果を受けて!FRBの見解は?
FRBは2022年7月26~27日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)の利上げを決定。75bpの大幅利上げは、2回連続となりました。
ただ、2期連続のマイナス成長を受け、FRBは積極的な利上げを縮小せざるを得なくなるとの見方もあります。BMOキャピタル・マーケッツ(トロント)のシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏は「米国が景気後退に陥る公算が極めて大きい」とし、下記のように述べています。
「FRBは9月に再び大幅な利上げを実施することは控える可能性がある」
また、バイデン大統領はGDP統計を受けて発表した声明で、FRBがインフレ抑制への対応を進めるなかでの景気減速は驚くべきことではないと指摘。雇用市場は歴史的に見ても堅調で、個人消費も伸び続けているとし「われわれは正しい道を進んでいる。この移行期をより強く、より安全に乗り越えていく」との考えを示しました。
まとめ|リセッション入りか?米GDP-第2四半期はマイナス0.9%!
今回は、米GDP-第2四半期が0.9%マイナスだったことでリセッション入りしているかどうかというテーマで考察してきました。
一般的には、米GDPが四半期連続でマイナスの場合、リセッション入りが確定したとみなされます。
今後、世界的には景気後退が懸念されるなか、私たちに何ができるでしょうか。
本記事が、2022年7月の米GDP発表で、リセッション入りしたかどうかについて知りたい方の参考になれば幸いです。
参考記事
米GDP、第2四半期は0.9%減 2四半期連続で縮小(REUTERS)
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