「ペーパー看護師でも就職できるんだろうか」
「看護師資格はあるけど、臨床経験がなくても働くことはできるんだろうか」
今、本記事を読んでいる方は上記のような思いを抱えているのではないでしょうか。
看護師の資格はあるけど実際に看護師として働いた経験がない、もしくはほとんどない場合、就職したら看護師として働いていけるのだろうかと不安に思っている方はたくさんいらっしゃることでしょう。
実際に働いていけるか気になりますよね。
そこで、本記事では、
- ペーパー看護師とは
- ペーパー看護師が就職に不利な理由
- ペーパー看護師が仕事しやすい職場
- ペーパー看護師が働くための心構え
について解説します。
ぜひ、参考にしてください。
ペーパー看護師とは？
ペーパー看護師とはどのような看護師をいうのでしょうか。
ペーパー看護師について下記にまとめました。
「国家資格には合格し看護資格は持っているが、看護師として就職せず一度も臨床経験がない」
「看護師として臨床経験はあるが、転職、結婚などを理由に臨床を離れ、看護師として仕事することにブランクがある」
「看護師として就職したが、なんらかの理由により退職し臨床経験がほとんどない」
上記のような項目に該当するのがペーパー看護師です。
看護師は、就職しすぐに1人前の看護師として働けるということはなく、就職先で経験を積んで1人前の看護師として成長していきます。
新卒として病院など臨床現場へ就職すると、研修や勉強会、病棟での経験などから成長し1人前の看護師へと成長していきます。
しかし、ペーパー看護師の場合全く臨床の経験がなかったり、成長の途中で臨床の場から離れてしまい1人前の看護師とはいえない状況のまま、年齢だけを重ねている状態が大半です。
ペーパー看護師は、経験が全くないもしくはほとんどない状態であるため、看護師として就職しようとすると他の臨床で経験を積んだ看護師と比べ、就職しにくいということになってしまうのです。
ペーパー看護師が就職に不利な理由
ペーパー看護師は臨床経験が全くないもしくはほとんどないという理由から、就職に不利な傾向にあります。
なぜ就職に不利となってしまうのでしょうか。
下記にまとめました。
- 即戦力の人材を求められている
- 長期で働けるかが採用の障害となる
上記について詳しくみていきましょう。
即戦力の人材を求められている
看護師が就職する際に新卒採用ではなく中途採用の場合、即戦力のある人材を求めている職場がほとんどです。
中途採用で看護師を募集している場合、臨床経験が豊富な看護師と臨床経験がほとんどない看護師とを比較すると、経験が豊富で即戦力となってくれる看護師を選ぶことになってしまうでしょう。
そこで、中途採用となるペーパー看護師は即戦力となることが難しく、就職に不利となってしまうのです。
長期で働けるかが採用の障害となる
新しく看護師を募集している職場ではほとんどの場合、長期的に働いて欲しいと思っています。
新しい看護師が就職すると、就職した看護師に対し職場の仕事やルールを教えることとなります。
せっかく就職した看護師に職場の仕事やルールを教えても、すぐに辞めてしまうと新たに就職してくれる看護師を探し、就職してくれた看護師に対して新たに仕事やルールを教えなければなりません。
新しい看護師を募集している職場は少しでも手間を減らすために長期的に働いてくれる看護師を探しています。
就職に応募する際、履歴書に経歴を記入する必要がありますが短期間の臨床経験で辞めてしまったようなペーパー看護師の場合、すぐに仕事を辞めてしまうのではないかという偏見を持たれやすいです。
すぐに仕事を辞めてしまうと見られると就職に不利となる可能性があるため、長期で働けることをアピールする必要があるでしょう。
ペーパー看護師が仕事しやすい職場
就職に不利とはいわれていても、ペーパー看護師でもできる仕事はもちろんあります。
下記に、ペーパー看護師でもできる仕事について紹介します。
- 未経験歓迎の職場
- 研修制度が活用できる職場
- 療養型の病棟
- 看護技術が少ないクリニック
上記について詳しくみていきましょう。
未経験歓迎の職場
未経験者歓迎の職場はペーパー看護師でも仕事をしやすいでしょう。
募集欄に未経験者歓迎と記載されている場合、未経験の看護師であってもしっかりと教育をしていくと読み取ることができます。
教育を受けながら仕事ができることは、ペーパー看護師にとって仕事しやすい職場といえるでしょう。
研修制度が活用できる職場
研修制度が活用できる職場は、ペーパー看護師でも仕事をしやすいでしょう。
募集している職場のなかには、研修制度が整っている職場があります。
研修制度を活用できれば、臨床経験がない、もしくはほとんどなくても研修を受け看護師として成長していきながら仕事をすることが可能です。
研修制度が整っている職場では、新しく入ってきた看護師への指導者も指導に対する知識や技術が豊富であり、ペーパー看護師はたくさんの学びを得ることもできるでしょう。
療養型の病棟
療養型の病棟もペーパー看護師にとって仕事しやすい職場といえます。
療養型の病棟は急変があまりなく、一般病棟と比べ看護技術も高いレベルを求められないことがほとんどです。
少しでも臨床経験があれば、ペーパー看護師であっても働きやすい職場といえるのではないでしょうか。
看護技術が少ないクリニック
看護技術が少ないクリニックもペーパー看護師にとって仕事しやすい職場です。
看護技術が少ないクリニックであれば、臨床経験で培われる看護技術を求められることも少ないでしょう。
クリニックで求められる看護技術を就職先で優先的に磨けばよいため、看護技術が少ないクリニックもペーパー看護師にとっては仕事しやすい職場となります。
ペーパー看護師が働くための心構え
ペーパー看護師は働くことができる場所があるとはいえ、就職に不利となる可能性があることは確かです。
ペーパー看護師が働くためにはどのような心構えが必要となるのでしょうか。
ペーパー看護師は、臨床経験がないもしくはほとんどない状態です。
臨床経験がないもしくはほとんどない状態である場合、職場では1人前ではない状態であり、教育や指導を受けなければならないことが大半です。
教育や指導を受けるうえで、人間関係や自分が上手くできないことに対して辛いと感じることがたくさんあることでしょう。
辛いと感じることがあるだろうと前もって覚悟し、自分ができるところまでは続けてみるという心構えが必要です。
また、ペーパー看護師として就職すると、年下の看護師から教育や指導を受ける場合もあります。
年下の看護師であっても自分よりも看護師としての経験がある以上、学ぶ姿勢で教育や指導を受けなければなりません。
もしも、年下からいろいろといわれることに抵抗感のある場合でも、一旦は抵抗感を捨て臨床経験を積んでいくことに重きをおき早く1人前になってやろうという心構えも必要となるでしょう。
さいごに
今回は解説した内容を、下記にまとめました。
- ペーパー看護師とは
- ペーパー看護師が就職に不利な理由
- ペーパー看護師が仕事しやすい職場
- ペーパー看護師が働くための心構え
ペーパー看護師で臨床経験がなくても、働くためのポイントをふまえて就職先を選ぶことで資格を無駄にすることなく働くことが可能です。
本記事が看護師として就職するうえで参考となれば幸いです。
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