「AIが話題だけど、看護師の仕事もAI化されるの?」
「AIによって看護師の仕事がなくなる?」
今、本記事を読んでいる方は上記のような思いを抱えているのではないでしょうか。
看護師として仕事をしながらAIが本格的に医療界に参入してきたら、看護師の仕事はどうなってしまうのだろう、なくなってしまうのではないかと考えたことがあるため、気になる気持ちはよく分かります。
看護師の未来がAIに取って代わる日が来るのか気になりますよね。
そこで本記事では
- 看護師とAIの相性とは?
- 看護師にしかできないAIの限界
- 看護師とAIによる未来の看護
について解説しています。
ぜひ、参考にしてください。
看護師とAIの相性とは?
看護師とAIの相性はどうなのか解説していきます。
AIは人工知能ともよばれ、コンピュータに人間が思うことや理解するといった知能をおこなわせる技術のことをいいます。
最新技術の進歩により、人間がAIに取って変わる日も遠くないといわれていますよね。
しかしながら、AIは発展段階にあり完璧ではありません。
そこで、AIにも得意なことや不得意なことがあるのです。
例えば、現段階でAIが得意なことは、大量のデータを処理することや過去のデータからの数値予測、ルール化されている単純作業などです。
不得意なことは、人の気持ちを理解することやアイデアを考え出すということ、正しくないようなイレギュラーな判断は不得意とされています。
それでは、看護師とAIの相性はどうなのでしょうか。
看護師の仕事は対人間です。
人(患者)と会話をしながら症状を和らげるための方法を探ったり、どんな感情を抱いているかを理解し考えながら看護していくことが必要な仕事となります。
患者の症状や感情などを理解しながら看護が必要だということは、先ほど述べた、AIが不得意としている部分です。
不得意としていることが看護師の仕事内容の中に含まれるため、AIとの相性が抜群によいとはいえないでしょう。
しかしながら、看護師の仕事は多種多様です。
データ分析処理や単純作業といった、AIが得意とすることも仕事内容に含まれています。
患者のデータを分析し処理することをAIに頼ることで、よりよい医療の提供をおこなうことが可能かもしれません。
また、服薬管理などの単純な決められた作業であれば、AIがおこなうこともできるでしょう。
上記のように、看護師とAIの相性は抜群ではないかもしれませんが、煩雑な仕事内容のなかでAIができることもあります。
AIを上手く活用し、看護師とAIがともに仕事をしていくことが理想となるかもしれません。
下記に医療におけるAIのメリット、デメリットをまとめました。
- 医療におけるAIのメリット
- 医療におけるAIのデメリット
上記について詳しくみていきましょう。
医療におけるAIのメリット
医療におけるAIのメリットは、データ分析処理や単純作業です。
今までの患者データを元に分析し診断に役立てることができたり、分析結果をもとに診断することで医療事故を防ぐことにもつながるでしょう。
また、僻地などは都会で受けているような医療を受けられないこともありますが、全国どこででもコンピュータで分析結果をみることができるようになれば、医療格差を減らすこともできるかもしれません。
医療におけるAIのデメリット
医療におけるAIのデメリットは、医療は対人間であるため最終的には人による判断が必要となることです。
対人間であれば、単純なことばかりが起こるのではなく、イレギュラーで思いがけないような事例が起こったりします。
イレギュラーなことにはデータが少ないため、対応することはAIは不得意です。
思いがけない事例が起こった時は必ず人間の判断が必要となるでしょう。
看護師にしかできないAIの限界
看護師にしかできないAIの限界はどこにあるのでしょうか。
下記にまとめました。
- 不安や感情など人間のぬくもり
- 臨機応変な対応と判断
上記について詳しくみていきましょう。
不安や感情など人間のぬくもり
看護師にしかできないことの1つ目として、不安や感情などを読み取って人間らしいぬくもりを患者に提供するということがあげられます。
先ほども述べたようにAIは人の気持ちを理解したり読み取ることを不得意としています。
患者の不安や感情などを読み取って対応するということは、現在のAI技術では難しいです。
不安や感情を理解したり読み取ったりしてどう対応するのがよいか考えたうえで、人間らしいぬくもりを患者に感じてもらうことは看護師にしかできないでしょう。
臨機応変な対応と判断
看護師にしかできないことの2つ目として、臨機応変な対応と判断があげられます。
先ほども述べたようにAIは単純作業やデータ処理を得意としています。
看護師の仕事は対人間なので、単純なことばかりが起こる訳ではありません。
そのときどきに起こったできごとに対し、臨機応変に対応したり判断することが必要となります。
臨機応変な対応と判断は現在のAI技術では難しいと考えられ、看護師にしかできないことといえるでしょう。
看護師とAIによる未来の看護
AIの発展により、看護師とAIによる未来の看護はどのようになっているのでしょうか。
下記にまとめました。
- 人手不足による医療現場の改善
- 求められるのは共存ではなく共生
上記について詳しくみていきましょう。
人手不足による医療現場の改善
医療現場では人手不足が深刻化しています。
そこでAIにできることはAI、医療者である人間がおこなわなければならないことは人がおこなうといったように、仕事分けをすることで人手不足が改善する可能性があります。
診断や処方などをAIのデータ処理によっておこない、最終判断は人間がおこなうといったようにすれば、多くの人員を割く必要がないです。
また、僻地などの医療もその場でおこなう必要がなくなり、遠隔でおこなうことができるようになるため、人手不足解消、医療格差の改善につながるでしょう。
求められるのは共存ではなく共生
今まで述べてきたように、AIは得意とすることもあれば不得意とすることもあります。
また、看護師の仕事のなかでも、人間が必ずおこなう必要がある仕事と、そうではない仕事があります。
わたしたち看護師は、未来にどのようにしていくことが理想なのでしょうか。
看護師とAIの未来としては、「共生」していくことが理想ではないかと考えます。
看護師とAIのそれぞれが得手不得手を補い合い互いに密接に関係することで、看護師の過酷な現状が改善され、より仕事しやすい環境のなかで仕事ができるようになることでしょう。
さいごに
今回は、看護師とAIの相性とは、看護師にしかできないAIの限界、看護師とAIによる未来の看護について解説してきました。
ここまでで、看護領域と人工知能との関係や、看護師の未来がAIに取って代わられるのかなど知ることができたのではないでしょうか。
まだAIにはできないことがたくさんあり、看護師だけができることもあります。
看護師の仕事のなかには、AIでもできる仕事も存在します。
得手不得手を補い合い看護師とAIがうまく共生していくことで、よりよい医療を提供することにつながるでしょう。
本記事が、AIとの共生や看護師の未来について考える方の参考となれば幸いです。
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