「看護師の活躍の場って病院だけ?」
「看護師だけど病院以外の場所で働きたい」
今、本記事を読んでいる方は上記のような思いを抱えているのではないでしょうか。
看護師として総合病院で働き、転職経験もあるのでもっと違う場所で活躍してみたい、違う働き先があるなら知りたいと思う気持ち、分かります。
病院以外の場所で看護師が活躍できる場があるのかどうか知りたいですよね。
そこで、本記事では、
- 看護師の活躍の場は病院だけじゃない
- さらに勉強してかなえる職業
- 海外に飛び出してみる
について、解説します。
ぜひ、参考にしてください。
看護師の活躍の場は病院だけじゃない
看護師の活躍の場は病院だけとは限りません。
看護師の仕事は多様化しており、病院以外でも資格を活かせる職場はたくさんあります。
下記にまとめましたのでご覧ください。
- 美容クリニック
- 保育園や幼稚園
- 産業看護師
上記について詳しくみていきましょう。
美容クリニック
美容クリニックで働くという選択肢があります。
美容クリニックは病気を治すというよりは、アンチエイジングの施術や美しくなるということに視点をおいており、美容医療に特化したクリニックです。
美容クリニックのなかには、シミ、ホクロ除去、ニキビ治療など、皮膚に特化した美容皮膚科や整形手術をおこない容姿を整える美容外科などがあります。
美容クリニックでの看護師の仕事は、医師の診察介助、施術介助、患者カウンセリング、レーザー治療などの施術施行、点滴などの薬剤投与、管理、施術後のケア、カルテ入力などがあります。
美容クリニックによって看護師の仕事内容はさまざまですが、実際にレーザー治療などの施術をしたりすることは特徴のひとつといえるでしょう。
保育園や幼稚園
保育園や幼稚園で働くという選択肢もあります。
保育園や幼稚園での看護師の仕事は子どもたちの体調管理をおこない、ケガをした場合は応急処置をおこなっています。
子どもたちのアレルギー情報についても把握しておくことが必要です。
ケガや病気の症状があるときは、病院受診が必要か即時に判断しなければならない場合もあります。
また、普段から手洗い、うがいなど衛生面での指導をおこなったり、園内でトイレ、水道、教室などの衛生を保持し、感染対策の徹底をおこないます。
さらに、健康診断や歯科検診の補助をおこない、検診結果を子どもたちの健康保持増進に生かすことも大事な仕事の1つです。
保育だよりを作成し、保護者に健康管理や衛生管理などの保健指導をおこなうこともあります。
産業看護師
産業看護師として働く選択肢もあります。
産業看護師は、一般企業のなかで社員の健康の保持、増進や管理を担う看護師です。
産業看護師の仕事は、企業内で健康診断をおこなう場合は医師や技師補助をします。
社員の健康診断結果から、生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防のための指導をおこないます。
また、最近では仕事に関するストレスや不安を抱える社員が増えてきている現状があり、看護師として企業と相談しながら社員のメンタルヘルスケアをおこなうことも大事な仕事の1つです。
さらに勉強をして叶える職業もある
今ある看護師資格に加え、さらに勉強をして叶える事が可能な職業があります。
下記にまとめましたのでご覧ください。
- 養護教諭
- 看護の教育機関
- 助産師
- 保健師
上記について詳しくみていきましょう。
養護教諭
看護師の資格をいかした養護教諭という職業があります。
養護教諭は、小、中、高校の保健室で働く先生です。
保護者やほかの教員と連携し子どもたちの心身の健やかな成長をサポートすることが、養護教諭の役割となります。
養護教諭になるためには、免許が必要です。
免許には3種類あります。
養護教諭一種免許状は、条件を満たす大学で養護と教職に関する所定の単位を修得すると取得できます。
養護教諭二種免許状は、条件を満たす短期大学などで養護と教職に関する所定の単位を修得すれば取得が可能です。
また、養護教諭専修免許状を取得するには、条件を満たす大学卒業後に大学院へ進学し修了する必要があります。
看護師免許がある場合には、文部科学大臣指定の大学などに一年以上在籍して所定の単位を修得することで養護教諭一種免許状を取得することが可能です。
看護の教育機関
看護師の資格をいかし看護の教育機関で働くこともできます。
看護の教育機関では看護師を育成したり、看護学校の運営の仕事をします。
看護の教育機関で働くためには、下記の条件があります。
- 看護の教育機関で働くためには5年以上業務に従事し、専任教員養成講習会を修了する
- 1つの専門分野に3年以上従事し、大学において教育に関する科目を4単位以上履修して卒業している
- 大学院において教育に関する科目を履修している
上記のいずれかを満たせば看護の教育機関で働くことが可能です。
助産師
助産師の勉強をし、助産師国家資格を得て働くこともできます。
助産師の仕事は、妊娠、出産、育児に至るまで母子の健康を支えることです。
助産師として働くためには、看護師として働きながら看護系大学院、短大、助産師養成所に通い、助産師国家試験を受験して合格することが必要です。
また、看護学生で助産師育成カリキュラムのある大学や専門学校に通っている場合、助産師育成カリキュラムを受けることで助産師受験資格を得る事ができ、試験に合格することで助産師国家資格を得ることができます。
保健師
保健師の勉強をし、保健師国家資格を得て働くこともできます。
保健師の仕事は、地域住民が健康な生活を送れるように健康指導をおこなうことです。
保健師として働くためには、看護師として働きながら保健師育成学校に通い、保健師国家試験を受験して合格することが必要です。
また、看護学生で保健師育成カリキュラムのある大学や専門学校に通っている場合、保健師育成カリキュラムを受けることで保健師受験資格を得る事ができ、試験に合格することで保健師国家資格を得ることができます。
海外に飛び出してみる
看護師の免許をいかして海外に飛び出してみるという選択肢もあります。
海外に飛び出しJICA(国際協力事業団)や海外青年協力隊として、海外で活躍することです。
JICAや海外青年協力隊での看護師の仕事は、病院や地域の保健センター、小学校、村落など、看護技術の向上のための指導、衛生教育、住民への生活習慣病予防の啓発活動などがあります。
JICAや海外青年協力隊として働くには、看護師の国家資格と3年以上の実務経験が必須です。
助産師や保健師の資格と実務経験がある場合、対応できる活動範囲が広がります。
また、特定の疾患や特定の部署の知識や実務経験があると現地でいかすことができるため、なおよいでしょう。
英語やその他の言語も必要なことがあります。
さいごに
今回は、病院以外の職場に焦点をあて、看護師の活躍の場は病院だけじゃない、さらに勉強してかなえる職業、海外に飛び出してみるということについて解説してきました。
本記事を読むことで、看護師の仕事は多様化しており病院以外の場所でも活躍できる場はたくさんあるということを知ることができたのではないでしょうか。
本記事が病院以外で看護師が活躍できる場について知り、自分にあった就職先を探すきっかけとなれば幸いです。
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