「看護師の働く時間って?」
「看護師として自分の働いている時間は本当に正しいの?」
今、本記事を読んでいる方は上記のような思いを抱えているのではないでしょうか。
看護師として10年以上働くなかで時間外業務がたくさんあり、自分の働いている時間って本当に正しいのかと思い悩んだことがあるのでその気持ちとてもよく分かります。
自分の働き方が本当に正しいのか気になりますよね。
そこで本記事では
- 看護師として働く時間は選べる
- 看護師の働く時間別メリットとデメリット
- 知っておくべき労働基準法
- あなたの働き方は大丈夫?
について解説、考察します。
ぜひ、参考にしてください。
看護師として働く時間は選べる
看護師として働く際、働く時間は就職先によって違いがありさまざまです。
2交代制や3交代制としている職場がほとんどです。
2交代制とは、日勤帯の時間と夜勤帯との時間にわけ、2交代で勤務をすることをいいます。
時間に関しては職場によってさまざまです。
例えば、日勤帯が8時30分から17時までで、夜勤帯が6時から翌朝9時までとし、看護師がシフト制で日勤や夜勤をおこなう場合などがあります。
3交代制とは、日勤帯の時間、夜勤時間を準夜帯と深夜帯の2つに分けて3交代で勤務をすることです。
3交代制も時間に関しては職場によってさまざまです。
例えば、日勤帯が8時30分から17時まで、準夜帯が16時から翌日1時まで、深夜帯が0時から朝9時までとし、シフト制で日勤、準夜勤、深夜勤の勤務をおこなう場合などです。
看護師は病院など24時間医療を受ける必要がある患者が看護の対象となる職場で働くことになると、主にシフト制で勤務をすることになります。
2交代や3交代のシフト制を採用している職場に就職した場合、日勤だけ、夜勤だけなど特定の時間帯だけ働くという働き方は難しいかもしれません。
就職先を選ぶ段階では、日勤帯だけの職場、準夜勤帯だけの職場、夜勤のみの職場などを選ぶことができるでしょう。
下記に日勤業務、準夜勤業務、夜勤業務について詳しく解説しています。
- 日勤
- 準夜勤
- 夜勤
上記について詳しくみていきましょう。
日勤
日勤は主に、昼間の患者の看護を担当します。
日勤帯では、患者の手術や検査があるため搬送をおこなったり、手術後、検査後の経過観察があります。
また、夜勤時間は看護師数が減るため、たくさんの業務をこなすことは難しいです。
夜勤帯は必要最低限の業務だけでよいように、看護師がたくさんいる日勤帯に患者の身体の清潔を保つための処置やリハビリをおこないます。
日勤は看護師が1番たくさんいる時間帯ではありますが、1番忙しい時間帯ともいえるでしょう。
準夜勤
準夜勤は主に、患者が入眠するまでの時間の看護を担当します。
食事の介助や薬の投与、入眠前のトイレ介助、手術や検査が日勤帯で終わらなかった場合、手術後と検査後の経過観察が主な仕事となります。
看護師1人でたくさんの患者を担当しなければならないことはありますが、患者が入眠したあとは記録を書いたりする時間となるため、比較的落ち着いて勤務することができるでしょう。
夜勤
夜勤は、準夜勤の仕事にプラス深夜帯の仕事をすることになるため、夕方に勤務に来て翌朝まで患者の看護を担当することになります。
日勤帯と比べ看護師の数は減るため、受け持った患者が手術後と検査後の経過が安定しないと何度も患者の経過を見に行ったり、医師と相談したりなど休憩もできない忙しい夜勤をしなければなりません。
しかし、患者が安定していてよく眠られていれば、仮眠をとることもできて落ち着いて勤務することができるでしょう。
看護師の働く時間別メリットとデメリット
看護師の働く時間別(日勤、準夜勤、夜勤)のメリットとデメリットを下記にまとめました。
- メリット
- デメリット
上記について詳しくみていきましょう。
メリット
日勤のメリットは夜勤と比べ看護師の数がたくさんいることです。
困ったことや問題が生じたときに相談しやすく助けてくれる回数も増えます。
準夜勤のメリットは夜勤と比べ短い勤務拘束時間で終わることです。
状態が安定しない患者がいると忙しい夜勤となります。
準夜勤で終わることができれば朝まで忙しいということはなく、短時間で仕事を終えることができるでしょう。
夜勤のメリットはまとまった休みをとれることです。
長時間の夜勤を終えると朝に業務を終了し、大抵の場合次の日は休暇になります。
勤務終了から次の日まで長い時間、プライベートの時間を得ることができるでしょう。
デメリット
日勤のデメリットは忙しいことです。
夜勤では看護師の数が減るため、必要最低限の仕事が主となります。
出来るだけ日勤帯にできることはやって夜勤につなげる必要があるため、日勤は忙しく時間外労働も増える傾向にあります。
準夜勤のデメリットは、プライベートの時間を作りにくいことです。
準夜勤の日は夕方仕事に出るまで落ち着かない時間を過ごし、なんとなくプライベートを満喫しにくいです。
さらに夜中1時頃に仕事を終えるとその日は休暇という扱いになりますが、時間外労働などがあれば自分のプライベートの時間がどんどん削られます。
疲れて自宅に帰って寝ると昼頃まで休むこととなり、プライベートの時間が減り損した気分になります。
夜勤のデメリットは勤務の拘束時間が長いことです。
夕方から翌朝まで担当の患者を受けもつこととなり、安定しない患者を受け持っていると朝まで落ち着かず、休憩や仮眠が取れないこともよくあります。
夕方から朝まで休憩や仮眠が取れないことは身体的にも精神的にも辛いです。
知っておくべき労働基準法
看護師は職場によってはどの時間に働いても忙しく、時間外労働もよくあります。
自分の働いている環境は本当に大丈夫なのか、法にふれていないのかなども含め、労働基準法についてよく知り自分の身を守ることが大切です。
労働基準法によると、労働時間が6時間を超え8時間以下の場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を与えなければならないとされています。
また、連続勤務という点では週に1日以上の休日を規定していますが、曜日の固定までは求めていないため、連続勤務は通常の場合12日までは可能です。
1日8時間、週に40時間までと定められています。
厚生労働省の労働基準に関する法制度によれば、残業について「時間外労働の限度に関する基準」が定められており、この基準により1か月45時間、1年360時間などの限度が示されています。
あなたの働き方は大丈夫?
看護師の働く時間や労働基準法を知り、今の自分の働き方を振り返ってみてください。
あなたの働き方は大丈夫でしょうか。
看護師の仕事は病院など24時間患者の看護を必要とする職場だけではありません。
自分のライフスタイルや働きたい条件によって職場を選ぶことができます。
日勤だけの仕事をしたい場合、保育園、福祉施設、産業看護師などがあります。
また、お金を稼ぎたい、規則正しい生活を送りたいなど考えた際、夜勤専門の勤務も選べるでしょう。
もしも、今の働き方を振り返り労働基準法以上に働いていたり、今の勤務形態が辛いという事実があるとすれば、仕事を選び直すことでもっと自分にあった働き方ができるようになるかもしれません。
さいごに
今回は、看護師として働く時間は選べるのか、看護師の働く時間別メリットとデメリット、知っておくべき労働基準法、あなたの働き方は大丈夫なのかについて解説、考察してきました。
ここまでで、看護師の働く時間について知り、自分の働き方が本当に正しいのか考えることができたかと思います。
看護師は不規則な労働時間で働かなくてはならず、必要以上に働いていることもよくあります。
自分の働き方について見直したところ必要以上に働きストレスを感じている場合には、自分にあった職場を探すタイミングなのかもしれません。
本記事が、看護師として正しい労働時間で働いているのか見直すきっかけとなり参考になれば幸いです。
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