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スマートハウスとは?|暮らしにIT技術を取り入れた快適空間

スマートハウスとは、住まいと暮らしにIT技術を取り入れた快適な空間を指します。

スマートハウスを普及させるには、業界の壁を超えた幅広い知識を持った人材が不可欠です。

現代社会で、エネルギー問題や少子高齢化などの諸問題を、住まいと暮らしの観点から解決する切り口として注目されているのが「スマートハウス」です。

一般財団法人 家電製品協会は、その普及に向けた人材育成のため「スマートマスター」という資格制度を新設しました。

このように、スマートハウスの将来や普及を担う人材に求められる能力を兼ね備えたスマートマスターが注目を浴びています。

古くて新しいスマートハウスの概念

課題先進国といわれる日本ですが、なかでも、急速に進む少子高齢化は医療や介護予算の膨張や、独居老人の増加など、我が国が経験していない段階に入ろうとしています。

一方、産業や生活を支えるエネルギーの大半を、石油や天然ガスなどの化石燃料に依存し、その大部分を輸入に頼っている我が国にとって、エネルギー問題は終わりなき課題です。

これらの問題を、住まいと暮らしという観点から解決する切り口となるのがスマートハウスです。

スマートハウスの定義はさまざまですが、家電製品協会では、

① 省エネルギーな住まい(高気密高断熱、HEMS ホームエネルギーマネジメントシステムによる制御、太陽光発電、エネファーム、蓄電池などを備えた家)

② 安全安心快適な暮らし(家電機器住設機器などと、IoT、AI、クラウド、ビッグデータ、ロボットなどによる付加価値を備えた暮らし)

と定めています。

②には、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスを使って、外出先からエアコンのスイッチを入れたりAI が予め学習させておいたプログラムに沿って室内の温度や湿度を自動的に制御したりするイメージです。

AIやIoTの進化によって、こうしたサービスはかなり実現されました。

システムやネットワークによって家電を制御するという考え方は、特に目新しいものではありません。

日本では、既に数十年前から大手家電メーカーなどが、現在のスマートハウスと同様のネットワーク化された家を提案してきたのです。

スマートハウスはプログラミング必修化が普及を後押し

しかし、残念ながら日本の家電メーカーが提案したスマートハウスは普及しませんでした。

技術面の問題というよりも、自社が開発した企画や製品で囲い込もうとしたことが失敗の原因です。

例えば、A社のスマートハウスでは、弊社のエアコンやテレビ照明システムしか使えないというのでは普及しようがありません。

相互のネットワーク接続を可能とするAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を公開し、他メーカーの機器も受け入れるなど、オープンな環境づくりをするべきでした。

ですが、ここに来てスマートハウスの普及がようやく本格的に始まろうとしています。

きっかけとなったのは、米IT大手などの主導で急速に普及しているAIスピーカーです。

AIスピーカーは、最初からAPIを公開しており、さまざまな機器をネットワークに繋げられるだけでなく、ちょっとしたプログラミングの知識があれば、ユーザーが自分自身で家の機器をAIスピーカーに連携させることもできます。

義務教育でプログラミングを学び、家のリフォームや修繕はDIY(do it yourself)が当たり前のアメリカ人にとって、暮らしのスマート化は手軽にできる取り組みなのです。

やがて、日本でも個人が手軽にスマート化した暮らしを実現する時代がやってくると見られます。

また、日本でも、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されます。

これによって、プログラミング知識を持った若者が増えれば、簡単な自動化や遠隔操作の仕組みは自分で作ろうという動きが広がるはずです。

そこまでカジュアルになればスマートハウスの普及が急速に進むことでしょう。

スマートハウスの普及に向けた資格制度

スマートハウスを構成する家電や住設機器は、多岐にわたります。

それらの技術を巧みにすり合わせ、全体が最適化されたスマートハウスを実現するには、住宅やエネルギー家電住設、IoT、AIなど、関連業界をまたがる知識や経験を横断的に習得したプロの手を借りることも必要です。

家電製品協会は、そうしたニーズに応え、スマートハウス普及に向けたプロ人材を育成する資格制度「スマートマスター」を新設しました。

我が国には、住まいづくりのプロセスを構成するそれぞれの業界のプロは存在しますが、業界横断的な知識を持つプロは今のところ皆無に等しいです。

そうしたプロを育成し、スマートハウスの普及を後押しするのが資格制度新設の狙いです。

より安全安心で、快適な暮らしや省エネルギーの住まいを手に入れるためには、専門的な知識を備えたプロの知見があると効率的に実現できます。

スマートハウスの普及が進めば進むほど、DIYは面倒なので全部任せたいという高齢者などのユーザーは増えますから、サポートしてくれるプロの存在が重要になります。

人々の価値観やライフスタイルの多様化と共に、スマートハウスへのニーズも千差万別となっていくことでしょう。

テクノロジーが進歩すればするほど、生き方やライフスタイルの自由度は増していきます。

ユーザーごとの好みやこだわりに柔軟に対応できるようにするためにも、スマートハウスのように多岐にわたる広い知識を持った専門家がいることも大事でしょう。

スマートマスターには、住まいづくりのプロセスに関わる広範囲な知識を学ぶことに加えて、プログラミングの知識も習得してもらいたいです。

なぜなら、それが機器をネットワークに接続させるための基本だからです。

スマートハウスを普及させるための資格「スマートマスター」とは ?

今後、普及が進んでいくことが期待されるスマートハウスに対応した幅広い知識を持った人材であることを認定する資格がスマートマスターです。

スマートハウスでは、IoT技術を駆使することにより、住宅メーカーを始め、電力、ガスなどのエネルギー供給事業者や電気メーカー、住宅設備事業者通信事業者など、さまざまな事業者がそれぞれの技術や製品サービスを提供していきます。

そのなかで、スマートマスターは消費者との接点として、体系的かつ業界横断的な知識を持つ人材として消費者を支援します。

スマートハウスのプロフェッショナルとして家の構造性能に関する知識を持ち、家電製品から住宅設備エネルギー、マネージメントなどに関する技術や商品の動向を理解し、さまざまな製品やサービスを組み合わせる横断的な知識を持って、消費者個々のニーズに合ったスマートハウスの構築を支援する資格です。

まとめ

最後に、現代社会ではスマートハウスが注目を浴びています。

そのスマートハウスを普及させるために、一般財団法人 家電製品協会がこのほど新設した資格制度ではスマートマスターを育成し、認定するために育成カリキュラムや学習テキストの提供認定資格試験の実施、資格取得後の継続学習の支援などが準備されています。

同協会は、スマートマスター資格制度の導入推進を通じて、IoT時代をリードする人材を育成し、スマートハウスが生み出す環境メリットと家庭生活上のメリットを、社会と消費者が十分に享受できるようにサポートしていく方針です。

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