スマートマスターとは?|住まいと暮らしのスペシャリスト

2019年1月23日

政府が目指すスマート社会の中で、急速な普及が期待されているのが、今話題のスマートハウスです。

そのコーディネートやアドバイスの知識、スキルを持つ専門家に与えられる日本初の認定資格が、スマートマスターです。

今後、スマートハウスビジネスにおいて、需要が高まることは確実と言われています。

特に、住宅の設計や販売、リフォーム、電気工事、電化製品販売などに携わっているなら、今のうちに取得しておくとよいでしょう。

来るスマート社会でスマートマスターが需要増

社会的課題が最新技術で解決できる時代がやってきました。

最近よく耳にするスマート社会とは、簡単に言うとAI(人工知能)やビッグデータ、IoT、ロボットなどの最新技術を組み合わせて、経済発展や社会的課題の解決を図り、人々に豊かさをもたらす社会のことです。

それらの課題として上がってきているのが、エネルギー問題と少子高齢化対策に端を発する、諸問題への対応です。

エネルギー対策については、日本はパリ協定に基づき、2030年度の温室効果ガスの排出を、対13年度比で 26%削減するという目標を掲げています。

最も厳しく目標設定されたのが家庭部門で、39%の削減が必要です。

こうした温暖化対策にも進化を続けるテクノロジーが、活用できる環境になっています。

その施策として、今政府が推進しているのがZEH(ゼッチネットゼロエネルギーハウス)です。

これは、住宅の断熱性能の向上や省エネ家電などによって、大幅な省エネを実現すると同時に、再生可能エネルギーの導入で電力を社会に供給し、年間のエネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指す住宅のことです。

政府は、ZEHを2020年までに新築注文住宅に導入することを目標に掲げています。

一方、少子高齢化に端を発して、増加する在宅介護や一人暮らしのお年寄り問題に対し、IoT、AI、ロボットなどと、家電が連携したサポートサービスが始まっています。

暮らす人の幸せを追求するスマートハウス

これら二つの課題は、どちらも人々の暮らしのなかで考えていかなければなりません。

そこで、今話題になっているのが最新テクノロジーを取り入れたスマートハウスです。

暮らす人の幸せを追求する住まい、それがスマートハウスなのですが、そのアプローチは大きく二つに分けられます。

一つは、エネルギー問題に寄与するZEH化です。

家庭のエネルギーを創る、蓄える、省エネすることで、実質的にエネルギーを抑制します。

もう一つは、暮らしの安全、安心、快適を進めるインテリジェント化です。

スマートハウスでは、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)がエアコンや照明などの家電製品などと、太陽光発電システムなどの省エネ機器や蓄電池などをネットワーク化し、家全体のエネルギーを効率的に管理します。

将来的には、家庭で作られた電気は各家庭で自家消費されるばかりでなく、社会全体で効率活用する仕組み VPP(バーチャルパワープラント)などが採用されることとなり、HEMSは、社会と家庭をつなぐ司令塔としても期待されています。

また、これまで主に単体として機能してきた家電製品は、IoTによって連携し、クラウドから情報を取得して 、AIによって自律的に運転をコントロールするという具合に、家電製品の役割が変化すると共に新たな付加価値を生み出そうとしています。

この大きなうねりは、私たちの暮らしを間違いなく改善し、豊かにしてくれるでしょう。

来るスマート社会で武器になる資格「スマートマスター」

このように、スマートハウスには大きな期待が寄せられているわけですが、その普及に向けスマートハウスに精通した人材の育成が急務となっています。

これまで、住宅設計に深い知識を持つ建築士や、家電のことを知り尽くしている家電製品アドバイザー、電気に詳しい電力会社の社員と言ったように、それぞれのプロはいました。

しかし、スマートハウスの推進では、それらの分野を横断的に精通している人材が必要になります。

そこで、家電製品協会ではスマートハウスに関する専門知識を習得した人材に付与する、日本初の認定資格スマートマスターを2016年9月に導入しました。

たとえ一級建築士でも、これまでの知識だけではスマートハウスに対応できません。

関連する他分野の知識を習得することで、初めてスマートハウスを語る能力となります。

それによって、他業界との円滑なコラボレーションも可能になります。

試験は、毎年9月と3月の年2回、「スマートハウスの基礎」、「スマートハウスを支える機器・技術の基礎」の2科目です。

これまでに、5回実施(累計受験者数は約12000人)され、合格率は約50%、5000人を超えるスマートマスターが誕生しています。

協会では、2020年までに1万人の認定を目指すといいます。

政府の後押しや、エネルギーを無駄なく効率的に利用するスマートライフへの関心の高まりも追い風となりそうです。

スマートマスターを取得しておけば、スマート社会におけるビジネスの武器になるでしょう。

「スマートマスター」資格取得者の声

Q、スマートマスターを受験した理由は クエスチョン

A、家電製品アドバイザーの資格を持っていましたが、スマートマスターという資格ができたと聞き、取得したいと思いました。

また、スマートライフ関連商品と呼んでいるシステムキッチン、バスなどの住宅設備機器のリフォーム、オール電化、太陽光発電システム及び蓄電池などの販売に力を入れており、より深い知識を得ることができればとも思いました。

Q、スマートマスターの資格を取得して良かったこと今後の抱負を教えてください

A、以前は、スマートライフ関連商品の接客はカタログを見ながらの説明が中心でしたが、商品の仕組みや構造を理解できたことで、お客様のニーズに合った提案がスムーズにできるようになりました。

スマートマスターの資格を取得したことで得た知識を元に、よりお客様に親身になって製品ご提案ができる ようになりました。

まとめ

最後に、住まいと暮らしの快適空間の需要が高まっていることから、スマートハウスの人気も高まっています。

さらに、スマートハウスの広がりと相乗してスマートマスターの必要性も向上しています。まだまだ認知の低いスマートマスターですが、今後社会で必要となってくる時代が来ることでしょう。

IT関連だけでなく、建築、電気、ガス、水道などさまざまな知識を有するスマートマスターに今後も注目です。