キングダム「秦王暗殺計画」

秦王暗殺計画

秦王暗殺計画

◇王都の異変

魏との対戦後、3ヵ月の時が経過しました。ある夜、秦国の王都、咸陽にて、昌文君の協力者が次々と刺客に襲われる事件が発生します。昌文君は急ぎ、一党の守備を固めるが、犠牲者の数は最終的に15名にまで及びました。先の王族成蟜による反乱後は沈静化していた王都で起きた異変に昌文君は動揺します。◀刺客の標的は、張満をはじめとした昌文君の一党です。皆一様に、無残に殺されていました。◀突然の凶行に、守備兵を送り対策を練る昌文君ですが、その黒幕を突き止めるには至りませんでした。

◇暗殺者集団

事件の起きた翌日、守りを固める昌文君の前に成蟜反乱時に敵対していた肆氏が姿を現しました。肆氏は黒幕の真の目的を昌文君に示唆します。黒幕の真の狙いは嬴政の命です。嬴政のもとに急ぐ昌文君に、肆氏は自分の手の者が使えない代わりに、反乱失敗のカギとなった少年・信を護衛として王宮へ向かわせたと告げます。◀昌文君が守りを固めていた頃、何者かの命を受けて暗殺集団が集結します。◀政治の世界で長く生き抜いてきた肆氏は、文官の先達として「文官の戦場」の深さを昌文君に語ります。◀魏との大戦後、いつの間にか姿を消していた羗瘣ですが、実は魔物と恐れらている伝説の一族・蚩尤だったのです。

◇追い詰められし王

信と合流を果たした政は、王だけが知るという秘密の通路から王宮外へと逃れようとします。だが、黒幕であった呂氏の手によりその通路は塞がれていました退路を断たれた政たちの前に、ついに刺客が現れます。その中には信と共に戦った羗瘣の姿もありました。信は羗瘣と刃を交えながら説得を続けるが、その思わぬ強さに苦戦を強いられます。さらに、新たな刺客も集結し始めます。◀秘密の通路を封じられ、逃げ場のない政を守るため、信はその剣をふるいます。◀信の剣は羗瘣には届かないが、かつての戦友としての言葉は、羗瘣の心を乱していきます。◀信と羗瘣の戦いを眺める朱凶の背後から、気配もなく現れたのは総勢13名の号馬たちです。

計画の幕引き

信は新手の朱凶と号馬を相手取るため、羗瘣に一時休戦を持ちかけました。羗瘣の提案した策にのった信の奮闘で羗瘣が回復を果たすと、圧倒的な強さで剣客を切り伏せます。政が傷を負うことなく、やがて事件は終結します。だが、秦王以上の権力をふるう呂氏の存在は、政とその一党に大きな衝撃を与えることになります。◀力尽きる寸前、間一髪のところで昌文君が到着しました。その怒りの刃で号馬の長を一党両断しました。◀政は、表面化した呂氏との対決に意気込みます。