「看護師の仕事を始めて、取り返しのつかないミスをしてしまうんじゃないかと怖い」
「取り返しのつかないミスをしてしまったらどうしよう」
今、本記事を読んでいる方は上記のような思いを抱えているのではないでしょうか。
看護師として10年以上働いた経験があるので、取り返しのつかないミスをしてしまうんじゃないかと不安を感じながら仕事をする気持ちはとてもよく分かります。
取り返しのつかないミスを防ぐために知っておくべきことがあったら知りたいですよね。
そこで本記事では、
- 看護師がミスを起こしやすい状況
- 取り返しのつかないミスを防ぐために看護師が心がけること
- 取り返しのつかないミスが起きたら
について解説します。
ぜひ、参考にしてください。
取り返しのつかないミスは身近にある!看護師がミスを起こしやすい状況とは?
看護師の仕事をしていると、取り返しのつかないミスは常に身近にあります。
看護師がミスを起こしやすい状況とはどんなときでしょう。
下記にまとめました。
- 睡眠不足や過労で疲れているとき
- 人手が少ないときや医師の急な変更があったとき
- 報告、連絡、相談を怠ったとき
上記について詳しくみていきましょう。
睡眠不足や過労で疲れているとき
睡眠不足や過労で疲れているとき、看護師はミスを起こしやすいです。
睡眠不足や過労は判断力が鈍ってしまうものです。
判断力が鈍っていると、ちょっとした判断でも正常な判断ができずミスを起こしやすい状況となります。
とくに看護師は患者の命に関わる判断やさまざまな業務があります。
しかも、看護師は夜勤や残業もあるため、睡眠不足や疲労が溜まりやすい仕事といえるでしょう。
看護師は睡眠不足や過労で疲れが溜まりやすい状態で命に関わる判断やさまざまな業務がある仕事をしなければならないため、ミスにつながりやすいです。
人手が少ないときや医師の急な変更があったとき
人手が少ないときや医師の急な変更があったときにも、ミスを起こしやすいでしょう。
看護師は人手不足に悩まされている職場があります。
また、他の業務に人数を割かれ1人で判断をしなければならない状況もあります。
1人で判断しなければならない状況は、判断が誤りもしくは正しいかどうかを含め、指摘可能な人がいないという状況です。
また、人手不足のため1人で患者に対し処置などをしなければならない場合、患者に害を与えてしまうなど事故が起こりやすい状況となります。
1人での判断や、人手が少なく処置を1人でしなければならないときにミスを起こしやすいでしょう。
また、医師の急な指示変更があったときにもミスが起こりやすいです。
急な指示変更は今まで準備していたものから変更する必要があり、準備も疎かに患者に実施しなければならないことがあります。
急な指示変更に対応しなければならないことは焦りとなり、落ち着いて処置することができなくなることもあるため、急な指示変更はミスにつながりやすいのです。
報告、連絡、相談を怠ったとき
報告、連絡、相談を怠ったときもミスにつながりやすいでしょう。
上記でも解説したように、1人での判断はミスにつながりやすいです。
何か事象が起こったときに、報告、連絡、相談をせず自分で判断して1人で業務をしてしまうことは、例えその判断にミスがあっても気づくことができません。
ミスに気づかないまま業務をしてしまうことは、命にも関わることとなり大変危険な行為です。
どんなに忙しくても、どんなに職場の雰囲気が悪くとも、ミスなく自分の立場を守るためには報連相が必要です。
取り返しのつかないミスを防ぐには?看護師が心がけること
取り返しのつかないミスを防ぐにはどうしたらよいでしょうか。
看護師として心がけることを下記にまとめました。
- 自己判断しない
- 常にコミュニケーションをとる
- 少しの変化も見落とさない
- 自身の健康状態も気にする
上記について詳しくみていきましょう。
自己判断しない
取り返しのつかないミスを防ぐためには、自己判断しないことが大切です。
他者に相談せずに自己で判断し施行してしまうことは、ミスに気づかないまま患者へ施行してしまうことにつながります。
1人でできることであっても、自己判断せず相談することで事前にミスを防ぐことが重要です。
常にコミュニケーションをとる
常にコミュニケーションをとることも大切です。
上記を意識することで、周りの人にその行動はミスにつながるんじゃないかと気づいてもらえる可能性がでてきます。
同僚などとコミュニケーションをとり、自分が行おうとしていることを他の人に知ってもらうことを意識しておくとよいでしょう。
少しの変化も見落とさない
少しの変化も見落とさないように意識しておくことも大切です。
患者は少しの変化が重なり、大きな変化へと移行していくことがあります。
少しの変化だからと放っておくことは、患者の急変に気付けないことにつながります。
変だなと思うことは、遠慮せず同僚や医師へ報連相をしていくようにするとよいでしょう。
自身の健康状態も気にする
自身の健康状態を気にすることも大切です。
上記でも解説したように、睡眠不足や過労は判断力が鈍りミスにつながりやすいです。
睡眠不足や過労による疲労を溜め込まないようにストレス解消や疲労回復できる環境を整えていくとよいでしょう。
取り返しのつかないミスが起きたら?看護師の役割とは?
実際に取り返しのつかないミスが起きたらどうすればよいのか、看護師の役割について詳しく解説していきます。
まずは患者の命を最優先に行動する必要があります。
ミスが起きてしまった場合、1人では何もできない場合が大半です。
医師や上司の指示を仰ぎ、行動する必要があります。
ミスした場合、現場が落ち着いたあとにインシデントレポートを記入します。
インシデントレポートは誤った医療行為や医療ミス、ミスが起こりそうだった事案に対して報告書のようなレポートを書くことです。
インシデントレポートは医療従事者に共有され、今後同じミスが起こらないように気をつけていくものとなります。
そして、自分を責め続けないように心がけることも必要です。
ミスが起きると看護師はどうしても自分を責めてしまいます。
何がよくなかったのか、再度同じことが起こらないようにするにはどうしたらよいかと考えることは必要ですが、必要以上に自分が悪かったと責めることは、精神的に追い込まれることにつながります。
精神的に追い込まれ、仕事を継続するのが怖くなってしまうまで悩んでしまう看護師もいることでしょう。
看護師は、誰でもミスを起こしてしまう可能性を持ちながら仕事をしています。
自分を責め続けるのではなく、再度同じことを起こさないように行動していくことが大切です。
さいごに
今回は、看護師がミスを起こしやすい状況、取り返しのつかないミスを防ぐために看護師が心がけること、取り返しのつかないミスが起きたらについて解説してきました。
ここまでで、日々の業務において看護師に求められる危機管理についてや取り返しのつかないミスを防ぐために看護師ができることについてよく知ることができたと思います。
人間はどうしてもミスをしてしまうものであり、ミスを絶対に防ぐということは難しいです。
しかしながら、危機管理をしたり、取り返しのつかないミスを防ぐために看護師ができることについて知っておくことで、ミスを最小限にすることは可能です。
本記事を読むことで、取り返しのつかないミスが少しでも減ることへの参考となれば幸いです。
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