本記事は、家庭教師歴4年の渋谷知里(しぶやちさと)氏監修のもと、情報をまとめています。
渋谷知里(しぶやちさと)氏の経歴、およびオンライン家庭教師についての全容は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

はじめに|オンライン家庭教師の接し方について
オンライン家庭教師として生徒と保護者との接し方について、このような悩みを抱えている方もいることでしょう。
「生徒と信頼関係を築くことはできるだろうか?」
「生徒のモチベーションを高めることはできるだろうか?」
「保護者とモメてしまうことはないだろうか?」
「保護者の期待に応えられるだろうか?」
確かに接し方は対面の家庭教師でも悩むのに、オンライン家庭教師となると、なおさら悩みますよね。しかし、これらの悩みは、生徒と保護者に深く興味を持ち丁寧に礼儀正しくすることで解決できます。
本記事ではオンライン家庭教師として、生徒と保護者との接し方について詳しく解説します。
そして、オンライン家庭教師としての教え方のポイントは、生徒や保護者に寄り添うこと。オンライン教師の教え方については、下記の記事で詳しく解説しています。

小中高別!オンライン家庭教師としての接し方の違いについて解説!
はじめて生徒や保護者と接するとき、最初の印象がとても大切です。明るく誠実に挨拶しましょう。
自己紹介は名前だけでなく、出身地、学歴、趣味など生徒や保護者と共通点がもてそうな情報と、仕事に対する意気込みなどを伝えると印象をよくできます。
初対面のときは何かと緊張することが多く頭が真っ白になることがあります。自己紹介文は事前にしっかり準備しておくとよいでしょう。
服装はオンラインだからといって気を抜かず、シンプルで清潔感をもたせましょう。
家庭教師という仕事柄、まじめで信頼感がある人をイメージする生徒や保護者が多くいます。服装や髪型でだらしない印象を与えないように気をつけてください。
また小中高の世代によって勉強する目的が異なります。そのためオンライン家庭教師に求められることも異なります。小学生は成績アップも重要ですが、「勉強を好きになる」ことが目的となります。
中高生は定期テストの得点アップや志望校、就職先への合格が目的となります。生徒の目的に合わせた接し方を心がけてください。
【小学生向け】オンライン家庭教師の接し方のポイント3選
ここでは、小学生向けのオンライン家庭教師の接し方について解説します。
生徒の好きなことを理解|小学生のトレンドを意識する
まず生徒との間に信頼関係を築くために、生徒のことを十分理解しましょう。
生徒の興味・関心事など、いろいろなことを聞き出してください。また小学生のトレンドを意識しておくことも大切です。オンライン授業を始めた頃、生徒も緊張感や恥ずかしさから自分のことを話せない場合があります。
そのようなときは講師から小学生のトレンドを意識した話題を提供して、生徒が話しやすい雰囲気を作ることもよいでしょう。
楽しい話題|授業中は生徒と楽しみながら接する
オンライン家庭教師の仕事は、淡々と勉強を教えれば良いのではありません。
生徒の心をとらえ、勉強するモチベーションを高めることも大切な仕事です。そのためには雑談を交えながら授業を進め、リラックスした雰囲気の中で勉強が楽しめるようにしてください。
ただし雑談が盛り上がり過ぎて、授業がおろそかにならないように注意が必要です。
傾聴|生徒の話によく耳を傾ける
誰しも自分の話を聞いてくれる人が好きです。これは大人も小学生も同じです。
講師はあくまでも聞き役に徹し、生徒の話によく耳を傾けるようにしてください。あまり会話が得意ではない生徒には「ハイ」か「イイエ」のどちらかを回答すればよい質問からはじめて、会話に慣れるようにするとよいでしょう。
雑談と傾聴をつかって生徒との信頼関係を築き、楽しい授業をおこなってください。
【中学生向け】オンライン家庭教師の接し方のポイント3選
ここでは、中学生向けのオンライン家庭教師の接し方について解説します。
生徒の将来像を知る|何を目的に勉強しているのかを聞き出す
中学生に授業するとき、何を目的に勉強するのかがとても重要なポイントです。
生徒から「なりたい職業」などの将来像を聞き出し、目的にあった勉強プランを考えてあげください。ただ将来像がなかなか定まらない生徒も多くいます。
そのような場合は講師が自分の経験を話すなどして、生徒と一緒に将来像を考えるのもよいでしょう。
話のきっかけを掴む|恋愛などの思春期の悩みを話題にする
中学生にもなると思春期を迎え、心も身体も急激な変化がおこります。
特に対人関係に敏感になり、学校の友人や先生との接し方に悩んで勉強に集中できない時期もあるでしょう。そういった場合は恋愛話などで会話のきっかけをつくり、生徒の悩みをよく聞いてください。
講師が悩みを解決できなかったとしても、悩みを聞くことに意味があります。
保護者との連携|保護者の意思や考えを授業に取り入れる
講師は生徒との良好な関係が大切です。一方で保護者との連携も大切です。
保護者の意向を良く聞き授業プランに取り入れてください。
そして授業後などに生徒の様子や勉強の進捗状況を、保護者に報告してください。こういった細やかなコミュニケーションをとることで、保護者との連携を強化できます。
【高校生向け】オンライン家庭教師の接し方のポイント3選
ここでは、高校生向けのオンライン家庭教師の接し方について解説します。
進学や就職への不安解消|講師として体験談を話す
高校生は進学や就職に対して何を目指せばいいのかわからなかったり、試験に失敗したらどうしようと思ったりと不安が募るものです。
講師は自分が受験のときに感じた不安や、志望校に合格できたことなどの体験を伝え、生徒を不安を和らげてください。
生徒の趣味を知る|生徒のことを知って距離を縮める
生徒との良好な関係をつくるために、ぜひ生徒の趣味や関心事を聞いてください。
同じ趣味や共通の関心事を雑談に盛り込むことで授業が盛り上がり、生徒との距離を縮めることができます。
保護者との関係性|反抗期などで親に話せない悩みなどの相談に乗る
思春期の高校生は、親に話せない悩みを抱えている場合があります。
悩みごとがあって勉強に集中できないときは、講師が親の代わりになって悩みなどの相談にのってください。
【保護者向け】オンライン家庭教師の接し方のポイント1選
オンライン家庭教師の悩みによくあるのが「保護者との関係」です。
オンライン家庭教師は生徒に勉強を教えることが仕事なので、生徒との関係を重要視する方が多いです。ですが、保護者との関係性もとても重要です。
なぜなら保護者の意向から、あなたはオンライン家庭教師として雇われているからです。
保護者は子供の成績アップを重要視しますが、講師の第一印象や人柄、礼儀作法や社会人とのしての振る舞いもとても気にします。
保護者との接し方をおろそかにすると、そもそも契約してもらえなかったり、クレームや契約解除になったりします。そうならないためにも次の点を意識して、丁寧且つ礼儀正しく保護者と接するようにしてください。
- 身なりは清潔感のある爽やかな服装にする
- 笑顔で滑舌良くハッキリと話す
- 正しい言葉遣いをする
- 時間を厳守する
- 保護者の意向を確認する
- 細やかなコミュニケーションをとる
以上のポイントを意識すれば保護者と良好な関係を築け、信頼度の高いオンライン家庭教師になれるでしょう。
さいごに|オンライン家庭教師として丁寧な接し方は基本!
オンライン家庭教師の生徒と保護者との接し方について解説しました。
生徒と保護者への接し方のポイントは次のとおりです。
- 身なりは清潔感のある爽やかな服装にする
- 生徒の趣味・興味関心事から将来像までを十分理解する
- 丁寧且つ礼儀正しくする
- 保護者の意向を確認する
- 細やかなコミュニケーションをとる
オンライン家庭教師は、パソコン、タブレット、スマートフォンを使って手軽に授業が行えるメリットがあります。一方でネット越しに生徒や保護者と接するので、講師側の想いや様子が伝わり難いデメリットもあります。
デメリットを克服するためにも上記のポイントを意識し、生徒と保護者に丁寧且つ礼儀正しく接するようにしてください。
オンライン家庭教師は在宅でアルバイトができる職種です。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

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