7-9月GDP先月発表分より上方修正の-0.8%‼
今年の7-9月のGDPの伸び率は、今回もマイナスとなったものの、前回発表分のマイナス1.2%より、小幅に上方修正される結果になっています。
中身を見てみますと、プラスに転じている部分が「輸入」の+2.1%、「政府の支出」これは医療費などが含まれますが、+0.1%に上方修正されている結果になっています。
反面、「個人消費」これはGDPの半分以上占めると言われていますが、速報値+0.3%から+0.1%となり、結果下方修正の結果になったようです。
名目GDP第3位の経済大国日本!?名目とは!?
名目GDPで見てみますと、2017年は約5兆ドル(546兆円)で世界第3位でした。
1990年以降、アメリカとのGDPの差が拡大、2010年には中国に抜かれ、差は拡大の一途をたどる形になっています。
世界の国民総生産(名目GDP)
- 1位 アメリカ 19485億ドル
- 2位 中国 12014億ドル
- 3位 日本 4873億ドル
- 4位 ドイツ 3700億ドル
- 5位 イギリス 2628億ドル
参考出典:IMF – World Economic Outlook Databasesより
さらに、詳しく調べてみると、名目GDPを人口で割った一人当たりの名目GDPは、日本は世界25位で38000ドルの様です。因みにアメリカは8位、中国は74位となっています。1位はルクセンブルクの105,863億ドル 2位がスイスで80,637憶ドルになっています。人口により経済大国の基礎が作られていると言う事が言えるように思います。
GDP国民総生産って何!?
GDP=国民総生産ですが、これは先述している名目GDPとか実質GDPに分かれます。同じような概念にGNI(国民総所得)もあります。実はGDPやGNIは、国際的な日本の置かれている位置や国内の経済の状況を知る上では欠かせないものなんです。
GDPとは、国内で生産されたモノやサービスの付加価値の合計した金額の事。別の言い方すると日本が儲けたお金のことだそうです。
もう少し掘り下げ内訳をみると
「民需」って聞いたことあるかもしれませんが、国内で生活する人々が、日常的に行っている「消費」や国内の企業が行っている「投資」の合計したものがこれに当たり、国民総生産の大半を占めていると言われています。
その他に、政府が使ったお金の「政府支出」と輸出の値から輸入額を差し引いた「貿易収入」、これに民需を加えた額が国内総生産(GDP)にあたるとの事です。
さらに、GDPには「名目GDP」「実質GDP」に分けられるようです。
名目GDPとは、そのままの金額で算出された額。
実質GDPとは、毎年変化する貨幣価値を対象となる期間において変換することにより、同じ貨幣価値でその年年の実質的な成長率を測定出来ると言う事になります。これが「実質GDP」になります。
「GNI」とは何かと言えば、国が儲けた総所得が国内総生産ですね、それに対して、国民一人一人が儲けた総合したものが国民総生産です。ざっくりとした説明ですが。
今回の記事では、日本の今の経済状態の立位置が、世界ではどの場所かを知る意味で書きました。一人一人が意識しながら、今後の日本経済の行く末を決める意味でも少しでも立ち上がれるようにしていきたいと思った次第です。
参考記事 データの時間 国内総生産
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