豪州準備銀行政策金利を据え置くことを決定!!
オーストラリアの中央銀行である豪州準備銀行(RBA)は4日、金融政策委員会が開催され、世界の中央銀行が軒並み利上げの政策を出している中、RBAの決定した金利は据え置きと言う形を取りました。インフレの上昇が懸念されるとはしていますが、今回の決定は、市場の予想にも沿う形であったようです。
声明で、オーストラリアの経済は景気の回復は見られるようですが、雇用状況はまだ目標には達しておらず、インフレ率も目標としている範囲内では収まっていないことから懸念していることが見られています。
オーストラリアの今の経済状態,内在する懸念材料なども影響か!?
豪州準備銀行(RBA)が懸念し、今オーストラリアの経済に影響を与える要因を上げ、世界的貿易の緊張状態や新型コロナウイルス感染症拡大のリスク、不動産市場の調整など、オーストラリアの経済に潜在して影響を与える可能性などにもコメントを残したようです。
今のオーストラリアの景気は新型コロナの影響が、依然として残っているようで、徐々に回復はしつつあるようですが、今懸念される事柄として挙がっていることは、国内需要の弱さで失業率が増加がみられるとの事。これはビジネス活動が減少傾向にあり、また、消費者の不安や観光客の減少などが要因で労働者が解雇に追い込まれたりなど、今労働市場には苦戦がみられるようです。
この状況で政府はこれまでに、積極的に財政の政策を展開し、大規模な給付金制度を投入したり、インストラクチャー投資などを実施してきたようです。
しかしながら、今のオーストラリアのデータを見てみると、先行き不透明な要素に影響されている様子もみられるようです。経済の成長率はなかなか持ち直せていないようで、消費者の信頼度だったり、ビジネスの投資なども依然として低調の様です。そして、貿易相手国として主要な中国との関係が悪化していることも大きな要因で、輸出には大きく影響がみられるそうです。
経済悪化の最中何故政策金利を据え置いたのか!?
色々な要因を踏まえて、豪州準備銀行(RBA)が今回の政策金利を据え置いた理由は明白といわれており、政策金利を据え置くことで景気回復の促進を狙い、インフレとのバランスを考える必要があったようです。
このような状況にある中で、豪州準備銀行(RBA)の方策は、政策金利の据え置きや市場機関に対しては、債券や資産の購入などの金融政策をさらに拡大させる可能性を見せています。これらの措置で、金融市場が安定していき、景気回復をさらに支援する流れが望まれます。
豪州準備銀行が据え置いた理由のまとめ!
新型コロナの感染拡大の影響で景気の悪化や失業率の増加などが考えられる一方、政府の積極的な財政政策により、景気に対する支援が進んでいることが考えられます。今後も豪州準備銀行(RBA)は、市場の環境をより注視し、金融政策を調整していくことが考えられます。
世界経済においては、アメリカのシリコンバレーバンク(SVB)の破綻やクレディスイスの救済したことに関わらず、金利の引き上げを継続しています。豪州準備銀行ロウ総裁は声明で今後利上げの見通しは雇用の動きや世界経済にも注目していくことや、利上げ幅は消費者物価指数(CPI)などを注視しながら判断する事、その他に高金利が需要に影響して住宅価格の下落が見られたことなどコメントを残しました。
豪州準備銀行の発表を受けて、市場では豪ドルの対米ドルは、1豪ドルが0.6764ドルに下がり、3年債利回りは一時11bp低下し2.87%となりました。株価は0.1%の高値を付けたようです。
参考記事 ブルームバーグ・ロイターのRBA政策金利の発表に伴う記事
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